|
|
床暖房は一般に快適な暖房と考えられています。しかし、少し昔に北海道で床暖房を試みた人は、室内が乾燥
する、燃料を多量に消費するなど、大変なクレームを経験しました。隙間だらけで断熱の少ない建物では、床面の
温度を高くしなければ、部屋が暖まらず、その部屋を暖房しても、隣の部屋に熱が逃げ、そして外部にも逃げてし
まい、建物の乾燥による隙間が広がりさらに、そこから風が進入するという悪循環になってました。
このように、せっかくの暖房システムも、建物あるいは生活様式によって不経済になってしまいますし、快適な
生活空間を維持出来なくなってしまいます。
ですから、暖房システムの選択には、業者まかせではなく、生活するお客様が、どういう生活の仕方を望んでい
るか?それに対してどういう暖房のシステムあるのか業者と良く打合せをして決定する事が良いでしょう。
|
| |
|
|
| |
|
| 1 断熱気密化による暖房常識の変化 |
住宅は現在、省エネ法が制定されてから、飛躍的に、断熱気密化が進んでいます。
それによる、暖房の仕方の変化として
・ 熱損失の減少により、採暖から暖房
・ 室内の温度の変動が減少して、間欠暖房から連続暖房、一室暖房から全室暖房
・ 壁面温度の上昇により、高温暖房から低温暖房(輻射熱暖房)
となってきてきています。
簡単に言ってしまえば、ストーブで居間を高温で暖めていたのが、低温の輻射熱のセントラルヒーティング等で
全室一定温度に保もつ暖房に変わって来ているということです。
|
|
|
|
2 暖房設備の種類 |
それでは、今現在どんな暖房設備があるのでしょうか?
今現在、住宅使われている、暖房システムの代表的なものをあげてみますと
● ストーブ暖房
● ストーブ暖房+床暖房
● セントラルヒーティング(温水暖房、床暖房、蓄熱電気暖房、温風暖房)
● 熱交換換気・暖房
以上、代表的に使われている暖房システムですが、これ以外にも、ソーラシステム暖房とかヒートポンプ式暖房
等という、システムも出てきています。
暖房システム
発熱生 → 熱搬送 → 熱消費
(燃料費) (動力費) (快適性)
灯油 水 自然対流(パネルヒーター、パネルラジエター)
ガス 空気 強制対流(ファンコンベクター)
電気 低温輻射(床パネルヒーター、蓄熱暖房機)
石炭
|
|
![]() |
|
|
| 3 暖房システムの選択要素 |
このいろいろある、暖房システムの中からお客様の生活習慣にあった設備を選択することになりますが、選択
の要素として、
1、 燃料の種類とコストの検討
2、 設備工事費
3、 運転動力費
4、 維持管理費(メンテナンス費用等)
5、 暖房システムに使えるスペース
6、 暖房時間
7、 安全性(火災、火傷、空気汚染)
8、 生活習慣
これらの事を、検討し暖房システムを決定する事をおすすめします。
|
|
![]() |
|
|
| 4 断熱性能と気密性能の密接な関係 |
快適な生活空間を作ろうとした場合、断熱性能を高くすれば良いと考えやすいですが、それだけでは駄目で、
気密効果があってはじめて断熱性能も活きてきます。グラスウールを例にとると、グラスウールの厚みを50mm
から100mmに変更すると、熱抵抗を考えたときに、約2倍の効果があります。それからまた、50mm厚くして
も4倍にはならず、約3倍程度になってきます。厚み多くお金をかけても、期待した効果が出ないこともありえます
断熱性能の高い住宅で気密性が低いとき、室内を暖めると気密性が低い為に、外部から空気が進入してきま
す。(空気は寒い方から暖かい方へ流れます。)これでは、いくら断熱性能が良くても、空気が流入してきて、温ま
るものも温まりません。
又、逆に断熱性能が低く気密性が高いときはどうでしょう?
外部の空気は流入してきませんが、外気が低くなると断熱性能が低いために外気の温度が伝わって、いくら室内
を暖めても、温度は外気に影響されて温度低下がおこります。又、室内側で温度が混じるために内部結露が生じ
ます。
これらの観点から、快適な室内空間を作ろうとした場合、どうしても、断熱性と気密性は必要不可欠なものだと
言えるでしょう。 シンプルが一番と良く言われますが、シンプルな中にも、アクセントが必要となる事があります。
デザインにしろ何にしろ、アクセントをつけたときは、断熱性はおちないか?気密性はどうか?再確認してみて下
さい。
|
|
![]() |
|


 |
| 5 暖房システムの長所・短所 |
1.ストーブ暖房の長所・短所をあげますと
■ 長所
・ 熱効率が高い
・ 室内空気の汚れが少ない
・ 窓際に置くことで、冷気流の防止ができる
■ 短所
・ 耐久性
・ 置く場所が限られ、室スペースを狭くする
2.セントラルヒーティングの長所・短所をあげますと
○ 温水暖房では
■ 長所
・ 部屋ごとの運転コントロールが出来る
・ 燃料の切り替えが可能
■ 短所
・ 換気システムが別途必要
・ 家具の置場所が放熱器の場所に影響される
○ 床暖房では
■ 長所
・ 暖かい表面は高いレベルの快適性を与える
・ 放熱器のスペースが不要で邪魔ものが無い
■ 短所
・ 一般に設備費が高くなる
・ 暖まるまで時間がかかる
○ 蓄熱電気暖房では
■ 長所
・ 室内の空気が汚れない
・ 火災の危険が少ない
■ 短所
・ 暖房機がその他の暖房設備より大きく室内のスペースを狭くする
・ 蓄熱不足になる事があり、温度調節、湿度調節を管理しずらい
○ 温風暖房では
■ 長所
・ 立ち上がり時間が早い
・ 居室に放熱器がなく、広く使える
■ 短所
・ 温風炉が温水ボイラーより大きい必要でダクトスペースが必要
・ 部屋ごとのコントロールが難しく、ファンの動力費が大きい
○ 熱交換換気・暖房では
■ 長所
・ 換気ダクト兼用により、温風暖房より経済的
・ 居室に放熱器がなく、広く使える
■ 短所
・ 部屋ごとのコントロールが難しい
・ 換気との風量バランスが必要
・ 非暖房時に冷気流の原因になりやすい
|
|
![]() |
|
|
| 将来の暖房システムのゆくえ |
上記のことからも暖房システムは、どんどん進化してゆくでしょう。そして、省エネをふまえた暖房設備
が主流になるでしょう。ランニングコストのかからない暖房設備、夢のゼロエネルギー住宅が実現出来る
のもそんなに先のことではないでしょう。その中で今、注目されているのが、地熱を利用したヒートポンプ
方式や、太陽光を利用したソーラ式があります。まだ、初期設備にコストがかかり割高になりますが、使
用頻度が高まり初期設備費用が安くなれば、メリットがあります。
|
|
![]() |
|
|
| |